ronbun yomu

言語学(主に日本語文法史)の論文を読みます

ミ語法

須田淳一(2005.11)ミ語法の時と主体

須田淳一(2005.11)「ミ語法の時と主体」『国語と国文学』82(11) 要点 ミ語法のミは、意味的には属性と活動、機能的には修飾と述定に跨る(須田1997) これを踏まえて、統語論的振る舞いを考えたい (i) ミは形態的テンスを欠き、キ・ケリやムとも共起しない…

須田淳一(1997.7)「単語」をどう扱うのか:「を+ミ語形」構文の場合

須田淳一(1997.7)「「単語」をどう扱うのか:「を+ミ語形」構文の場合」『国文学解釈と鑑賞』62(7) 要点 ミ語法のミの位置付けについて、「品詞相互が緩やかに連続している」という考え方に基づいて考える 意味的・形態的・構文的に、動詞性・形容詞性を…

蔦清行(2006.10)ミとミト

蔦清行(2006.10)「ミとミト」『国語国文』75(10) 要点 上代のミトはミ語法+引用のトとは考えにくく、 ミ単体が失った「主観的判断」の意を明確に示すために、新たにトを援用した形式と考えられる 前提 ミ語法にトの後接するミトの形について考えたい 力を…

蔦清行(2004.12)ミの世界

蔦清行(2004.12)「ミの世界」『国語国文』73(12) 要点 ミ語法のミは「見る」と関連を持ち、 原因・理由の意は本質的ではなく、対象についての判断を示す表現形式であった ミ語法の用字と構文的問題 ミ語法のミには「見」字が用いられることが多く、 一方勿…

佐佐木隆(2014.1)散文と韻文のミ語法

佐佐木隆(2014.1)「散文と韻文のミ語法」『国語国文』83(1) ※同(2016)『上代日本語構文史論考』おうふう による 前提 ミ語法に関する根本的な問題 はづかしみいとほしみなもおもほす(続紀27) 日国はイトオシムに引用、すなわち動詞連用形と見て、 古語…

青木博史(2004.9)ミ語法の構文的性格:古典語における例外的形式

青木博史(2004.9)「ミ語法の構文的性格:古典語における例外的形式」『日本語文法』4-2 要点 ミ語法のヲを、対象語を示すヲとして捉える 前提 ミ語法に残る問題 ヲを対格、ミを他動詞性のものとしてよいか 属性形容詞―主語(命を惜しみ)、感情形容詞―対象…

竹内史郎(2004.1)ミ語法の構文的意味と形態的側面

竹内史郎(2004.1)「ミ語法の構文的意味と形態的側面」『国語学』55-1 要点 ミ語法をマ行四段動詞と関連付けることが不適切であり、形容詞的に見るべきであることを、ミ語法の構文と形態が持つ形容詞性の観点から述べる 前提 ミ語法をマ行四段動詞と関連付…