ronbun yomu

言語学(主に日本語文法史)の論文を読みます

接続詞

清田朗裕(2020.3)ソモソモ考

清田朗裕(2020.3)「ソモソモ考」『国語と教育(大教大)』45 要点 ソモソモの名詞用法(そもそもが~)の獲得の過程と要因について考える いわゆる文法化の方向性とは逆の方向性を持つ(接続詞→名詞) 大文典や日葡には接続詞的なカテゴリとして記述されて…

梅林博人(2017.4)滑稽本の接続詞「しかし」について

梅林博人(2017.4)「滑稽本の接続詞「しかし」について」『表現研究』105 前提 シカシはシカシナガラのナガラが落ちて近世に発生したもので、当初は逆接性がメインではなく、付加用法とでも言うべき用法であった 逆接らしいものは近代以降に現れたとする説…

岡﨑友子(2011.11)指示詞系接続語の歴史的変化:中古の「カクテ・サテ」を中心に

岡﨑友子(2011.11)「指示詞系接続語の歴史的変化:中古の「カクテ・サテ」を中心に」青木博史編『日本語文法の歴史と変化』くろしお出版 要点 指示詞接続語カクテ・サテについて、カクテが衰退し、サテが指示詞の機能を失って接続語・感動詞として展開して…

矢島正浩(2018.5)逆接確定辞を含む[接続詞]の歴史

矢島正浩(2018.5)「逆接確定辞を含む[接続詞]の歴史」藤田保幸・山崎誠編『形式語研究の現在』和泉書院 要点 接続詞の発達には東西差があり、西は接続助詞を接続詞として転用する「並列性」、東は指示詞で先行文脈をまとめる「捉え直し性」として整理さ…

楊瓊(2015.3)上代の接続詞「しからば」の発生について

楊瓊(2015.3)「上代の接続詞「しからば」の発生について」『同志社国文学』82 問題 日本語接続詞は中古においては未発達だが、シカラバの例が上代に既にある 万葉集唯一のシカラバの仮名書き例 人妻とあぜかそを言はむ然らばか(志可良婆加)隣の衣を借り…

野田尚史(2015.4)文の階層構造から見た現代日本語の接続表現

野田尚史(2015.4)「文の階層構造から見た現代日本語の接続表現」『国語と国文学』92-4 要点 接続表現の、文の階層構造の中の位置付けを考える 前提 南モデルを発展させた野田に基づく、述語語幹~対人的ムードまでの階層 述語語幹・ヴォイス・アスペクト・…

尾谷昌則(2015.12)接続詞「なので」の成立について

尾谷昌則(2015.12)「接続詞「なので」の成立について」加藤重広編『日本語語用論フォーラム 1』ひつじ書房 要点 文頭なのでの成立に関する問題 これまでの指摘や文体的・語用論的特徴をまとめ、 接続詞化のプロセスに関しては「それなので」の「それ」の削…

竹内史郎・岡﨑友子(2018.1)日本語接続詞の捉え方:ソレデ,ソシテ,ソレガ,ソレヲ,ソコデについて

竹内史郎・岡﨑友子(2018.1)「日本語接続詞の捉え方:ソレデ,ソシテ,ソレガ,ソレヲ,ソコデについて」『国立国語研究所論集』14 doi.org 要点 指示詞を含む接続詞に関して、照応関係のあり方と統語環境からの整理を試みるもの 田村(2005)*1 モーダル…