ronbun yomu

言語学(主に日本語文法史)の論文を読みます

近代

藏本真由(2018.3)前接要素・形態的特徴からみる「気がする」の意味変化

藏本真由(2018.3)「前接要素・形態的特徴からみる「気がする」の意味変化」『国語語彙史の研究』37 要点 現代にかけて、「気がする」に意味変化が起こっていることの指摘 ただ其当時に立ち戻りたい様な気もした(漱石・思ひ出す事など) この間より、ちょ…

田中章夫(1998.10)標準語法の性格

田中章夫(1998.10)「標準語法の性格」『日本語科学』4 要点 文法形式の標準語らしさ・方言らしさを以下の3タイプに類型化し、 累加型・段階型 単能型・多能型 微差消滅型・微差保有型 これらがどのような歴史的経緯の所産であるかについても述べる 対照さ…

永澤済(2007.10)漢語動詞の自他体系の近代から現代への変化

永澤済(2007.10)「漢語動詞の自他体系の近代から現代への変化」『日本語の研究』3-4 doi.org 要点 近代から現代にかけての、漢語動詞の自他について、自他両用から自動詞専用・他動詞専用 近代の漢語動詞の自他 (現代ではそうではないが、)近代において…

永澤済(2016.9)判決における漢語動詞の特殊用法:「XとYとを離婚する」をめぐって

永澤済(2016.9)「判決における漢語動詞の特殊用法:「XとYとを離婚する」をめぐって」『言語文化論集(名古屋大学大学院国際言語文化研究科)』38-1 doi.org 要点 民事判決に見られる「離婚する」の特殊な格支配について 原告と被告とを離婚する XとYとを…

志波彩子(2016.1)近代日本語の間接疑問構文とその周辺:従属カ節を持つ構文のネットワーク

志波彩子(2016.1)「近代日本語の間接疑問構文とその周辺:従属カ節を持つ構文のネットワーク」『国立国語研究所論集』10 間接疑問文の発達について、高宮(2003*1, 2004, 2005)を承けて、明治期の共時的なあり方がどうであるかを報告 2004, 2005について…

兪三善(2015.10)アーネスト・サトウ『会話篇』における言いさし表現について

兪三善(2015.10)「アーネスト・サトウ『会話篇』における言いさし表現について」『実践国文学』88 要点 サトウ『会話篇』に見られる言いさしについて ご ていねい に ありがとう ございます.さあ まず, まず, こちら へ どうか.わざと とそ を しとつ…

鳴海伸一(2017.11)程度副詞「けっこう」の成立と展開

鳴海伸一(2017.11)程度副詞「けっこう」の成立と展開」『和漢語文研究(京都府立大学)』15 要旨 「けっこう」の主に、程度副詞用法の成立について述べるもの けっこうな物を着たがるは婬欲の心なり(六物図抄・形容動詞) それでもけっかう勤りますのさ(…

柴﨑礼士郎(2017.12)談話構造の拡張と構文化について:近現代日本語の「事実」を中心に

柴﨑礼士郎(2017.12)「談話構造の拡張と構文化について:近現代日本語の「事実」を中心に」加藤重広・滝浦真人編『日本語語用論フォーラム 2』ひつじ書房、pp.107-133 主旨 漢語の文副詞化(論文では名詞の副詞化)に関して、特に「事実」が近代以降に文副…