Bernd Heine, 2018. Are there two different ways of approaching grammaticalization? In Sylvie Hancil, Tine Breban, José Vicente Lozano (eds.), New Trends in Grammaticalization and Language Change, John Benjamins, 23-54.
要点
- 枠組みとしての文法化理論は1980-90年代を通して確立し、 その後、一方向性の仮説が洗練されていった
- が、その枠組が談話標識などの談話要素までに拡張されると、その適用が困難であることが問題として立ち上がってくる
- 解決方策として、(1) 談話標識に文法化の枠組みは適さないと考える (2) 文法化の枠組みを談話標識にまで拡張して考える があり、
- 前者はGR(eduction)的、後者はGE(xpansion)的なアプローチであって、2つのアプローチは区別されるべきであると、Traugott & Trousdale は主張する
- が、内実は両者ともに同じアプローチであるので、区別などする必要はないし、
- 談話標識やメタテキスト的機能の発達は、(狭義)の文法化に還元することはできない
雑記
- 佐賀最高~