ronbun yomu

言語学(主に日本語文法史)の論文を読みます

Riccardo Giomi, 2017. The interaction of components in a Functional Discourse Grammar account of grammaticalization

Riccardo Giomi, 2017. The interaction of components in a Functional Discourse Grammar account of grammaticalization. In Kees Hengeveld, Heiko Narrog, Hella Olbertz (eds.), The Grammaticalization of Tense, Aspect, Modality and Evidentiality: A Functional Perspective, 39-74.

要点

  • Functional Discourse Grammar (FDG) の枠組みに、文法化の使用基盤と、語用論的な動機を適切に位置付けたい
  • 誘導推論に基づく慣習化の結果、文法的意味が生まれるとする考え(Traugott & Dasher)から出発して、
  • このプロセスの各段階が、文法化の構造の選択と解釈において、それぞれ異なる役割を果たしていることを主張する
  • FDGは文法化の各側面(語用論、意味論、形態統語論、音韻論)を定式化できるので、この有効性と併せて、文法化のプロセス全体(共時的な推論からその結果としての、文法化された要素まで)を体系化するモデルを提案する
    • 特にTAMマーカーに焦点を当てて説明する

事例

  • FDGの枠組みに、

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fig.1

  • 古英語の sculan 'owe' の deontic な意味の獲得のプロセスを適用すると、

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fig.6

雑記

  • そのうちしっかり理解する