山内洋一郎(1970.9)「「もが」「がな」と「が」」『月刊文法』2-11
要点
- もが類の変遷は もか>もが>もが+な>も+がな / を+がな>がな と理解される
- もがの語源を「係助詞も」の言いさし+助詞か(希望をはっきりさせる)と考えて用例を検討すると、以下2種に大別される
- 希望の対象の状態の希求(長くもがも)
- これは自己に向けられる場合もある
- 喚体句に「もが」がつき、存在を希望するもの(見む人もがも)
- 希望の対象の状態の希求(長くもがも)
- この後、中古には「もがな」で固定化、中世前期には「がな」として口語化し、
- 馬をがな(古本説話集)/馬がな(宇治拾遺)
- 文中に用いられるようにもなる
- 何ヲガナ形見ニ姫ニ取セム(今昔)
- 古語研究において、
雑記
- でかいものは偉い派なので、研究室に43インチのモニタを買いました