須田淳一(2005.11)「ミ語法の時と主体」『国語と国文学』82(11)
要点
- ミ語法のミは、意味的には属性と活動、機能的には修飾と述定に跨る(須田1997)
- これを踏まえて、統語論的振る舞いを考えたい
- (i) ミは形態的テンスを欠き、キ・ケリやムとも共起しない
- このことは、ミが「述定的成分である」ことと対立する
- (ii) ミ語法の時間的な位置は、後続節の出来事の時間的位置と「同期的」である(「山高み」と「川とほしろし」は並行する出来事)
- 相対テンス的な同時ではなく、継起でもない
- taxis 的な意味関係(重なり)であると考えられる
- (iii) ミ語法節のデキゴト主体は、義務的に、後続節のデキゴト主体と一致する(指示主体の無転換)
- (iv) ミ語法の表すデキゴトは一般に評価的な性質のものである
- 以上の4点に基づいて考察、
- 南のA類的な振る舞いが想起される
- (動詞のミ語法についても考える必要あり)
- 原因・理由の意はi, iiiによるが、これはあくまでも含意的な意味合いであると考えなければならない
- 南のA類的な振る舞いが想起される
雑記
- 授業開始遅れることになったけど、サークル普通に活動してるっぽいしあんま意味なくないか~