小林隆(2004)「動詞活用の歴史:言語体系の変遷」『方言学的日本語史の方法』ひつじ書房 (小林隆2002「日本語方言の歴史」江端義夫編『朝倉日本語講座 10 方言』朝倉書店)
要点
- これまでの3点をもとに、動詞活用の歴史を整理する
- 方言と活用の関係2種
- A 方言が古い(保守的):A1 ナ変 A2 二段活用
- B 方言が新しい(革新的):B1 サ変カ変の一段化 B2 ラ五化
- 大野(1978)の示す活用体系の変遷に、ラ五を含めて図示すると、
- 四角は方言にのみ残存、点線は方言に先行して起こっている変化
- 全体として、古態は西日本に保存され、「日本語の将来」を暗示するのは東日本の特に秋田~新潟の日本海側
- ただし九州は新古両方が混じり合い、「中央語の影響力と独自の改新力とが激しく攻めぎあう地域としての、九州方言の特質を見ることができる」
雑記
- 在宅勤務、ちゃんと着替えて気持ち切り替えなきゃダメすね