吉井量人(1977.9)「近代東京語因果関係表現の通時的考察:「から」と「ので」を中心として」『国語学』110
要点
- 江戸語・東京語のノデ・カラについて考える
- 全体的な調査、
- 共時的に見たとき、
- カラは終止形接続、ノデは連体形接続で(形容動詞から判断)
- そのため、カラは前件が文脈上完結する(陳述作用がある)ために「主観的に説明する」(永野1952)ものになり、ノデは完結しない(陳述作用がない)ために、「主観を越えた因果表現」となる
- カラの後件省略の偏り、「(結果)は(理由)からだ。」、サエ・キットとカラの共起、ウ・ヨウ・マイにノデがつかないことなどはここから説明できる
- 通時的に見たとき、
- ノデの上接語は連体形らしさを失っていて(だので)、「終止形接続への変容」が始まっている
雑記
- 二度寝してオンタイムのやつの5分前に目が覚めて、オンラインでよかった~!ってやつやってます(学生か?)