佐田智明(2002.3)「副詞「決して」の成立について」『日本近代語研究3』ひつじ書房.
要点
- 「決して」は当初(近世文化頃まで)、「さだめて」「必ず」の意を持ち、否定とも呼応するようになる。
- 化政期以降、例えば八笑人では否定との呼応に偏り、文政期以降に現代的用法がほぼ成立したと言える。
- 肯定文の「決して」は「きっと」などにおきかわってゆく。
- ただし、近世後期の「決して」は文体による頻度差がある。
雑記
- 定価4万8000円の論文集、何?
佐田智明(2002.3)「副詞「決して」の成立について」『日本近代語研究3』ひつじ書房.