徳永辰通(2010.1)「「~ヤ-連体形」から終助詞カへの交替:天草版『平家物語』に見る交替の諸相」『人文学部研究論集(中部大学)』23.
要点
- 原拠本の~ヤ―連体形の天草版への置き換えについて。
- まず、対応関係については、ヤで訳される例より、―カ。に置き換えられる例の方が多い。
- 天草版のヤは原テクストから受け継ぐものがほとんどで、以下のように整理され、
- カに置き換えられる場合の対応関係は以下の通り。
- この比較によれば、天草版のヤの接続する範囲は(ヘ・Vテなどにおいて)狭まっていると考えられる。*1
- 基本的には「格成分+ヤ」は「格成分―カ」として取り入れられるのが一般的であるが、存在詞疑問文(事態生起疑問文・存在疑問文)の場合は、この対応関係から漏れる(以下の例は、打消が追加されている)例がある。
雑記
- 週末休めないと平日の体力無理な感じになるな 休んでても無理ですけど