高梨信乃(2019.11)〈宣言・アナウンス〉の意志表現:書き言葉における「しよう」を中心に
高梨信乃(2019.11)「〈宣言・アナウンス〉の意志表現:書き言葉における「しよう」を中心に」『日本語/日本語教育研究』10
要点
- 「進行役がこれから行う行為を伝える意志表現」(宣言・アナウンス)があり、学習者が不自然な産出をすることがある
- 銀の匙を例に、精読の実際について述べてみましょう。/*(作文で)それについてちょっと話しましょう。
- シヨウは意志の表出・申し出・提案・勧誘の連続性を持つが、このことからは説明できない(そもそも書き言葉について考えられてこなかった)
- 文章のジャンルによって用いられやすいかどうかが異なるのではないか?
- 論説文の中の3ジャンルとして、研究論文・教養書・実用書を設定すると、
- 宣言・アナウンスの全体例が、論文>教養書
- 論文ではスルが多く、教養書・実用書ではシヨウが多い
- 書き手単独に限定される行為(説明する)かそうでないか(考える・進める・~とする)という観点では、
- 教養書・実用書では限定されない行為の方が多く、「書き手が読み手の関与を求める」程度が高い
- 書き手と読み手との間の知識の格差を前提とする、いわば「先生」タイプの文章に、単独型のシヨウが顕著である
- 学習者の読む文章には先生タイプのものも少なくないが、シタイが適切だと指導するのがよい
雑記
- リアフォPFUリミテッド買ったら元気になりました、高いキーボードを買え