坂詰力治(1993.7)「室町時代における助詞「バシ」について」『小松英雄博士退官記念日本語学論集』三省堂
要点
- 鎌倉時代語のバシが室町にどのように推移したかを観察したい
- バシの例は文語よりも口語資料に目立つ
- キリシタン資料には少ないが、これは宣教師の口語意識による
- また、用法は疑問や禁止にほぼ限定されていく
- が、抄物の場合は鎌倉時代語的な幅広さを持つ
- 特に抄物においては種々の助詞に接続する
- テバシ、デバシ、トバシ、ニバシ、カラバシ…
- 抄物におけるバシが前代の片仮名文献同様の用法の広さを見せるのは、抄物もまた片仮名による講義の筆記録であったからだろう
雑記
- 二日酔いで全然頭が働かない