塚本泰造(2002.2)「賀茂真淵の著述(擬古文)における「から」系のことば」『国語国文学研究』37
要点
- 宣長のカラには不自然であると判断された事態を批判的に表現使用する傾向がある(塚本2001)が、擬古文の先駆者である賀茂真淵の場合はどうか
- 真淵のカラニは、以下の3点で誤用であり、
- 当時の通念・通説に対し異議を申し立てる発現に集中する
- 自然な帰結の場合にはユヱ・ヨリのみが現れる
- カラハも、前件と後件が独立し、異議申し立てを行う機能を持ち、
- 宣長に至って、カラに引き継がれたと考える
雑記
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