前田桂子(2016.11)「肥前方言の当為表現ンバの推移について:方言書および方言調査を手がかりに」『国語と教育』41.
要点
- 長崎方言のンバ(<ネバ)が現代では当為表現に偏る(一般的な条件表現に用いられにくい)ことに着目しつつ、その推移について記述する。
- 調査に基づく変遷、
- なお、
- 中央語ではネバが当為表現に偏るが、これももともとは一般的な条件表現であり()、ンバにプラス条件の例があるのは、ンバがもともと一般的な条件表現(ネバ)に出自することによるものと考えられる。
- ンバの発達は、「打消ンの終止形に接続助詞が下接した形式は近代的表現として受け入れやすかった」として解釈可能である。*2