意志・無意志
森山卓郎(2013.6)「因果関係の複文と意志的制御」『国文学研究』170 要点 因果が成り立っていても不自然な場合があることを手がかりに、因果関係と意志の関係について考える 1 *私は、砂糖を減らした{ので・から}クッキーをあっさりと仕上げた。 2 私は…
釘貫亨(2016.3)「上代語活用助辞ムの意味配置に関与する統語構造」『万葉』221 要点 ムの意志・推量の意について、人称ではなく上接語の意志性がその意味の決定に関与することを示す 前提 活用助辞(いわゆる助動詞)ムが、ム語尾動詞のうち「精神的心理的…
森山卓郎(2017.11)「意志性の諸相と「ておく」「てみる」」森山卓郎・三宅知宏編『語彙論的統語論の新展開』くろしお出版 要点 「意志性」の語彙的意味について、事態のあり方に応じた整理を提示し、 無意志的事態とテオク・テミルとの結びつきについて、…
張又華(2013.3)「「テシマウ」構文における話者の感情・評価的意味について」児玉一宏・小山哲春編『言語の創発と身体性』ひつじ書房 要点 テシマウのアスペクト的意味と話者の感情・評価的意味を、連続性のある構文として捉える この意味は、話者の意志性…