橋本行洋(2001.2)「カス型動詞の一展開:ワラカスの成立からワラケルの派生へ」『語文』75-76
要点
- 標記の問題について、成立・派生と現代語の語彙体系の位置付けを考える
- ワラカスについて、
- 江戸末期江戸語~明治初期東京語から見られ始め、近年ではむしろ関西の言葉として意識される
- ワラハカスに基づく語であるとされるが、「ア列音の脱落」の例は多くない(クサラカス→*クサカス)
- カス型動詞がラカスに偏るために、ワ「ラカス」が安定できたと考える
- ワラケルについて、
- 若年層にしか用いられず、
- ワラカスと -eru, -asu の自他対応の関係にあり、
- 以下のような体系意識があると考えられる(cf. ヤブク・ヤブケル)
雑記
- 予算確定してないのに物買いまくってて、ちょっとやばい人みたいになってます