2020-05-22 原口裕(1971.3)「ノデ」の定着 近世 近代 条件表現 原因・理由 原口裕(1971.3)「「ノデ」の定着」『静岡女子大学研究紀要』4 要点 幕末までのノデは用例が少なく、デと併存する 初例は軽口御前男(元禄16[1703])、「格助詞デが準体助詞ノに接続する」用法 江戸川柳には比較的例が多く、明和・安永頃にようやくまとまった例が見られる あゆひ抄は「何して」の里、古今集遠鏡にはいくらか条件表現にノデが対応する箇所がある 幕末も依然として少ない ノデが定着しない理由3点、 ノデの因果関係が客観的描写に限定され、格助詞と等質であること 口頭語ではカラが支配的な環境で、会話を主体とする作品に単純な平叙文が少ない 文章語では通俗的であってもユヱが用いられる ノデの定着は明治10年代 近代に入るとカラを用いないノデ専用体も出現し、 後件での主観的態度の表現も可能になる 雑記 塊魂たのしすぎ~