豊島正之(1982.2)初期キリシタン文献の文語文に見える「ともに」について
豊島正之(1982.2)「初期キリシタン文献の文語文に見える「ともに」について」『国語と国文学』59-2
要点
- 現代語トモニの2用法
- 同格の場合にトモニ:AとBはともにデパートに買い物に行った
- 同格でないときにトトモニ:AはBとともにデパートに買い物に行った
- 中世後期~近世文語も同様だが、まれに同格でないトモニの例がある
- ところが、キリシタン文献の場合はこの条件だけでは律しきれない
- 全く激しくない動き:ある時、サンジヨアンともに~ゼズキリシトの通り給うに
- 同格でないトモニは、「従属して行動・存在する」という傾向が見いだされ、これはキリシタン以外の諸例を拡張した用法である
- この拡張の背景については、よく言われる「翻訳臭」の問題があり、
雑記
- 忙しいわりに1~6月欠かさずやって、偉かったですね
- この方法が最良だとは思わないけどやんないよりはやるほうが断然いいですね